都立高校入試「理科」知っておくべきポイント解説

「理科」傾向と対策2027年度 都立高校入試)

〜 知っておくべきポイントを、わかりやすく解説 〜

スマイルスタディ清瀬には、清瀬市の近隣中学校に通う生徒さんが多く在籍しています。清瀬中、清瀬第二中、清瀬第三中、清瀬第四中、清瀬第五中、新座六中などです。皆さんの中にも「理科は苦手だから、どこから手をつけたらいいかわからない」という人は多いと思います。でも、都立高校入試の理科には、毎年繰り返される一定の「型」があります。その型を知っておくだけで、勉強の方向性がつかみやすくなります。その概要をお伝えする記事です。

*この記事では、過去6年分(令和2〜7年度)のデータをもとに、都立理科の傾向を分析し、2027年度入試に向けた具体的な対策の方向性をまとめました。


第1章 都立理科の「基本的な仕組み」を知ろう

  • 試験の構成

都立高校の理科は、大問が6つで構成されています。配点はすべての小問が4点均一で、問題数に応じて合計100点になります。

大問1・2は「小問集合」と呼ばれ、中1〜中3の全範囲からバラバラに出題されます。大問3〜6はそれぞれ「地学」「生物」「化学」「物理」の各分野が1つずつ深掘りされる形式です。

  • 平均点の特徴

都立理科の平均点は、例年60点前後で推移しています。これは5教科の中でも比較的高い水準です。つまり、都立理科は「難問が解けるかどうか」ではなく、「基本問題を確実に取れるかどうか」が勝負になる教科です。

難しい問題を追いかけるより、みんなが取れている問題を落とさないことが、最も効果的な戦略です。


第2章 問題の「難しさ」を正答率で理解しよう

  • 正答率とは

正答率とは、その問題に正解した受験生の割合です。たとえば正答率85%の問題は、10人中8〜9人が正解しているということ。逆に正答率25%の問題は、10人に2~3人しか正解していない難問です。優先順位はもちろん、正答率の高い問題をミスなく解き切るということです。

令和7年度の正答率を見てみると

令和7年度の全小問(25問)を正答率の高い順に並べると、次のような特徴が見えてきます。

  • 正答率80%以上の問題が2問ある(大問1問1:85.1%、大問4問1:80.9%)
  • 正答率50%以上の問題は全体の約半数(14問)
  • 正答率30%を下回る問題が3問ある(大問5問3:9%、大問2問4:25.8%、大問5問4:22.6%)

「正答率50%以上の問題をすべて正解する」ことができれば、それだけで56点(14問×4点)を確保できます。まずはこれを目標にしましょう。

難問に時間をかけすぎないことが大切

大問5(化学)と大問6(物理)の後半問題は、正答率が20〜30%台になることが多く、簡単な問題ではありません。理科が苦手な人は、こういった問題に時間をかけすぎて、解けるはずの基本問題を見落とすことがあります。試験中は「解ける問題から先に解く」という順番を常に意識してください。

 


第3章 大問ごとの傾向を知ろう

大問1・2:小問集合 ― ここが得点の土台

大問1は「知識・技能」を問う問題、大問2は「思考力・判断力」を問う問題として構成されています。大問1の令和7年度の平均正答率は約63%で、比較的取りやすい問題が多い傾向があります。一方、大問2は約48%と少し難しくなります。ただし、どちらも全範囲から出るため、特定の単元だけ対策すればよいというものではありません。

この2つの大問で合計40点分を安定して取ることが、都立理科の高得点への出発点です。過去問を使って、様々な単元の問題に慣れておきましょう。

大問3:地学 ― 計算と読み取りが鍵

大問3では「地球」の分野として地学の問題が出題されます。令和7年度の平均正答率は約49%でした。過去6年のデータを見ると、地学の大問では「岩石・地層」「天気」「天体」「火山・地震」のテーマが繰り返し登場しています。図やグラフを見て状況を読み取る問題が多いのが特徴で、特に飽和水蒸気量の計算や柱状図の読み方は頻出です。

教科書の図をながめるだけでなく、「この図は何を表しているのか」を言葉で説明できるくらいまで理解を深めておくと強いです。

大問4:生物 ― 最も得点しやすい大問

大問4は「生命」の分野として生物の問題が出題されます。令和7年度の平均正答率は約70%と、全大問の中で最も高い数値でした。生物の問題は知識を問うものが多く、計算が少ないのが特徴です。「植物のつくり」「動物の体のしくみ」「細胞・遺伝」などのテーマが毎年交互に出題されています。

理科が苦手な人ほど、まずここで確実に点数を取ることを意識してください。教科書の太字の語句を覚えるだけでも、ずいぶん変わります。

大問5:化学 ― 計算と化学式が難関

大問5は「粒子」の分野として化学の問題が出題されます。令和7年度の平均正答率は約40%と低めで、難しい問題が含まれます。「物質の性質と変化」「化学反応と化学式」「イオンと電気分解」などのテーマが出題されてきました。特に化学反応式の記述や、グラフを読みながら計算する問題は正答率が低くなりがちです。

苦手な人は、問1・問2の基本問題だけを確実に取る作戦が現実的です。化学が得意な人は、化学式・電離式を正確に書けるよう練習しておきましょう。

大問6:物理 ― 計算問題で差がつく

大問6は「エネルギー」の分野として物理の問題が出題されます。令和7年度の平均正答率は約40%と化学と同じく難易度が高めです。「電気と回路」「電流と磁界」「仕事とエネルギー」「力と運動」のテーマが毎年ローテーションする形で出題されています。計算が多く、特に後半の問題では論述(自分の言葉で説明する)が求められることもあります。

公式を暗記するだけでなく、「なぜそうなるのか」を理解したうえで使いこなせるようにしておくことが、高得点につながります。


第4章 2027年度入試に向けた対策

対策1:過去問の大問1・2を繰り返し解く

大問1・2は全範囲からの出題なので、過去問を解くことがそのまま全分野の復習になります。まずは直近5年分の大問1・2をすべて解いてみましょう。間違えた問題は、教科書に戻って確認する習慣をつけることが大切です。

対策2:大問4(生物)は自習で仕上げる

生物は暗記が中心なので、授業で聞くよりも自分でノートにまとめたり、問題集を繰り返し解いたりする方が定着しやすいです。スキマ時間を活用して、コツコツと覚えていきましょう。

対策3:各大問の「問1・問2」を絶対に落とさない

どの大問も、最初の問題ほど基本的で正答率が高い傾向があります。難しい問題に気を取られて、簡単な問題を読み飛ばしてしまうのは最ももったいないミスです。本番では「まず問1・問2から確実に」という意識を持ちましょう。

対策4:計算問題は「仕事・濃度・水蒸気量」を重点的に

差がつきやすい計算問題の中でも、「仕事(J)=力(N)×距離(m)」「質量パーセント濃度の求め方」「飽和水蒸気量と湿度の計算」の3つは、過去に繰り返し出題されています。公式を使う手順を頭に入れ、似たような問題を何問か解いて練習しておきましょう。

対策5:教科書の「実験・観察」のページも確認する

大問2では、実験や観察の結果をもとに考える問題が出ます。教科書に出てくる実験の「目的」「操作の手順」「結果の読み取り方」を一通り確認しておくと、初めて見た問題でも考える手がかりが生まれます。

 


まとめ

都立高校の理科は、「難問を解く力」より「基本を落とさない力」が問われる教科です。以下の3点を意識して、残りの受験勉強を進めてみてください。

  • 大問1・2の過去問で全範囲を復習する
  • 大問4(生物)を自習でしっかり固める
  • 試験本番は「解ける問題から先に! 問1・問2は確実に解く」

一つひとつ丁寧に積み上げていけば、必ず点数は伸びます。焦らず、着実に取り組んでいきましょう。スマイルスタディ清瀬では、清瀬市の中学生を対象に、学校ごとの定期テスト対策・内申点対策も行っています。都立・私立問わず、高校入試の概要が知りたい方はお気軽にお問い合わせください。

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