一般入試対策=模試対策
模擬試験(模試)は実際の入試と同レベルの問題が出題され、志望校の合格可能性がわかるテストです。東京都ではVもぎが一般的で、自分の現在地と志望校との差を確認することができます。
- 自分の学力が把握でき、点数を伸ばせる部分がわかる
- 結果から、「今の実力」とライバルと比べた自分の立ち位置がわかる
- 本番の疑似体験ができる(特に時間配分)
入試は「部分点を取ること」と「ミスを減らすこと」がポイント
模試といっても教科書の内容から出題されるわけですが、定期テストと明確な違いもあります。模試や入試は(作問者にとって)『平均点が高すぎるとマズい』という事実です。「難しすぎても」「簡単すぎても」ダメで、できる人からできない人までバランスよく分布している(正規分布という)必要があります。そうでなくては、受験生の相対的な位置を正確に測れないからです。
つまり、入試は(模試も)必ず「難問が混在する」ということです。部分点を積み重ねることが重要で、ケアレスミスは偏差値を下げる要因になってしまいます。
だからこそ入試では、「誰もができる問題を落とさない」ことが大切です。難しい問題(=正答率の低い問題)に時間をかけるより、「部分点を取る」ことの方が重要で、ミスをしなければ偏差値は自ずと上がる傾向があります。
入試(模試)のポイント2点
- 部分点を取ること
- ミスを減らすこと
模試は「正答率の高い問題」を解けることが重要

これがVもぎの各教科(数学)分析表です。赤い点線の枠内の数字が全受験者の「正答率」です。右端の「正誤」が、自分が『解けた問題〇/間違えた問題×』です。この生徒さんは正答率の高い問題(92%,71%)を落としてしまっています。偏差値は42でした。しかし、正答率60%以上の問題が解けていたら偏差値53まで上がります。「誰もができる問題を落とさない」ことがとても重要です。
- 偏差値42→(正答率60%以上正解)→ 偏差値53
偏差値61 の結果表が以下です。

間違えた問題もありますが、「極端に正答率が低い」問題以外はすべて正解しています。また証明問題でも「たった3点ですが」部分点が取れていますよね。これが大切です。最後の問題(第5問)は(1)(2)とも解けていませんが、それでも偏差値は60を超えるのです。
- 難問以外をミスなく解き切る→ 偏差値60
偏差値について
偏差値とは「受験生全体の中での自分の位置を数値化したもの」です。どんな試験でも「平均点を取ると偏差値が50になる」ようにできています。この偏差値は点数の「バラつき度合(=標準偏差)」をもとに計算します。

「バラつき度合」は平均点に集まっている(または離れている)度合を意味し、中学生対象の模試は1教科で「20点くらい」になるよう作問されています。また、平均点は「40~60点くらい」が一般的です。

- (偏差値50)=(平均点)
- (偏差値60)=(平均点)+(標準偏差20点くらい)
- (偏差値70)=(平均点)+(標準偏差20点くらい)×2
模試の偏差値は後半(12月くらい)から下がる傾向がある
しっかりと勉強している生徒でも、12月あたりから『模試の偏差値が伸び悩んでいる』という相談を受けることがあります。
これは12月以降の模試では、「早々に志望校を決めてしまった」生徒が受験しなくなり、本格的に受験勉強している層がメインになるからです。つまり「偏差値が後半に下がる理由」は、ライバル全体のレベルが上がるから。夏以降は部活引退組が猛烈に勉強し、「受験者のレベル」が向上していきます。だから、6月~8月までの模試は偏差値が比較的高く出る傾向があるのです。
自分も成長していますが、周りもそれ以上に伸びるため、順位や偏差値は厳しく出やすくなります。加えて、範囲も全範囲へと広がり、真の実力が問われます(3年生の後半:難易度の高い内容がメインになる)。数値の維持は、周囲との競争に食らいついている“成長の証”なんです。
- 受験層のレベルアップ
9月後半以降、部活引退組が本気で勉強を始め、全員の学力が底上げされます。「周りも伸びる」ため、相対的な位置である偏差値は上がりにくくなる
- 出題範囲の拡大
前半は既習範囲が狭く対策しやすいが、後半は(3年間の)全範囲となり、真の総合力が問われる

偏差値の現実を想定した上で「大丈夫」と言える勇気が必要です
この事実を知っているかどうかは、本人よりもむしろ大人側(保護者や塾関係者)に不可欠だと感じています。
誰でもそうですがこのような結果に直面すると、「志望校は下げた方がよいかな…」と弱気になってしまうものです。この(大人側の)不安が子どもに伝搬します。一度、不安になると受験勉強に手が付かないという状況も起こりえます。
だからこそ、その現実を受け止めた上で『がんばってみよう』と言えるかどうかが大切です。客観的な指標から、本当に志望校を変えた方がよいと判断した場合(本人と相談して)は、その決断もまた尊重されるべきものだと思います。いずれにしても、偏差値の現実を知っておくことが大切です。
「では、12月に伸び悩んでいたら、どうすればよいのか?」
再び、冒頭の原則に立ち返ってください。
-入試のポイント-
- 部分点を取ること
- ミスを減らすこと
- 背中を少しだけ押してあげること
受験ではメンタルが合否を分けることになります。また精神論だけでなく、現実的に「自分が行きたいと思う」併願校をしっかりと(事前に)抑えておくことも重要です。残念ながら未来を予測することは誰にもできません。しかし、「難しい」とわかっていても、その一歩を踏み出すことで子ども達は大きく成長していくものです。受験を経て、見違えるように大人になっていく中学生を多く見てきました。
繰り返しますが、事前の対策は不可欠です。希望的憶測だけでなく、第2の選択肢を確保しておくこと(リスクヘッジ)も必要です。しかし、最後に背中を押してあげられるのは、私たち大人であることも事実だと考えています。受験が単なる競争で終わらないように、そっと背中を押してあげられる存在でありたいなと思っています。

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