清瀬市中学生が悩む都立入試「作文」の書き方

この時期になると、多くの中3生から同様の相談を受けます。

「国語の作文が書けません。どうすればいいですか?」

スマイルスタディ清瀬には、清瀬市の近隣中学校に通う生徒さんが多く在籍しています。清瀬中、清瀬第二中、清瀬第三中、清瀬第四中、清瀬第五中、久留米中、下里中などです。

その生徒さん達が、この時期に頭を悩ませている「都立入試:国語の作文」について、その書き方やテクニックをお伝えします。

まず、いきなりですが問題です。「国語作文」の出題意図にもつながる重要な内容を含んでいるので、時間をとって考えてみてください。

 

問題) 次の文章の“おかしい点”を1つ指摘せよ。

「私は、スポーツが好きではないが、スポーツが好きな人からしたらそうではないと言うだろう。」

 


 

国語作文の出題意図

人が読んで理解できる文章を書く(書ける)』ことが大切です。1つの文の中に「私は〜」と「〜な人は」のように2つの立場を入れると、主語と述語がずれて意味が分かりにくくなります。考えが2つあるときは、無理に1文にせず、2文に分けて書くと相手に伝わりやすくなります。

つまり、国語作文の出題意図は『人が読んで理解できる文章が書けるか』という点にあります。

だから、課題文を読ませ その文脈に沿って 自分の経験と結びつけて 200字でまとめさせる という形式を取っています。

 

解答)主語と述語がずれている

  • 前半の主語: 私は  
  • 後半の主語: スポーツが好きな人
  • 述語: 「言うだろう」

主語が二つあり、述語がどちらにかかるのか不明確です。こういう場合は、2つの文章に分けた方がよいですね

→「私はスポーツがあまり好きではありません。しかし、スポーツが好きな人もいると思います。」

 

問題の形式

国語の授業でこの文章を読んだ後、「 ここが問題文によって変わる 」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書きなさい。なお、書き出しや改行の際の空欄、ややなどもそれぞれ字数に数えよ。

 

ポイントは以下の3点

  1. 問題文に書かれている「問い(例:文化を受け継ぎ発展させること)」に合致する「筆者の主張」(1文)を抜き出す(文章の後半に書かれていることが多いですね)
  2. それに“つながる”自身の学校や日常生活での経験・見聞を考える
  3. この流れ(①→②)から導かれる”中学生らしい意見(ありきたりなものでよい*)”を考え → *「伝わる文章を書く」ことが目的だから

 

【構成の型】 200字以内の字数制限は必ず守ること

  • 第1段落:②「自分の経験・見聞」をまとめる
  • 第2段落:① テーマに関連する「筆者の主張(完璧なものでなくてもよい)」をまとめる → ③ 上記に関連した「中学生らしい意見(ありきたりなものでよい)」をまとめる

 

採点のポイント

  • 最重要事項は(内容よりも)問われていることに答える(文章になっている)こと
  • 他の人が読んで理解できる文章であること(1文が長すぎない、主語・述語がズレていない)
  • 誤字(漢字)や脱字に最大限、気をつけること

重要なのは「問われていることに答える」ことです。それがズレると、得点できません。

次は「おかしくない文章を書く」ことです。「文法的にどうか」ということではなく、他の人が読んで理解できる文章でなければいけないということです。1文は長すぎないことがポイントです。「文が2行を超えたら、文を切り、2文に分ける」ことを心がけておきましょう。また、1文の中に主語と述語はそれぞれ1つずつが原則です。

最後に「誤字(漢字)や脱字がない」ことも重要です。これは明確な基準があるので、間違えたら必ず減点されます。都立入試の作文の場合、実はここが大きな分かれ道になるということは覚えておきましょう。

 


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過去問の演習 

例)令和7年 第4問 「人間は賢い生き物である」から始まる文章

[問題4] 国語の授業でこの文章を読んだ後、「文化を受け継ぎ発展させること」というテーマで自分の意見を発表することになった。このときにあなたが話す言葉を具体的な体験や見聞も含めて二百字以内で書け。なお、書き出しや改行の際の空欄、ややなどもそれぞれ字数に数えよ。

≪実際にやってみよう≫

 

[考え方]

  • 「忠実な伝達を行うことで累積的文化進化が促進される」と筆者は述べています
  • 修学旅行の事後学習で、京都の神社仏閣の魅力を調べたことがあります。建物の造りや行事の意味を調べる中で、昔からの決まりや作法が大切に受け継がれてきたことに気づきました。
  • 文化を受け継ぎ発展させるには、形だけでなく意味を正しく理解して伝えることが大切だと思います。その積み重ねが新しい価値を生み、文化を未来へつなげると思います。

 

解答例.1 

 修学旅行の事後学習で、京都の神社仏閣の魅力を調べたことがあります。建物の造りや行事の意味を調べる中で、昔からの決まりや作法が大切に受け継がれてきたことに気づきました。

 筆者は「忠実な伝達を行うことで累積的文化進化が促進される」と述べています。文化を受け継ぎ発展させるには、形だけでなく意味を正しく理解して伝えることが大切だと思います。その積み重ねが新しい価値を生み、文化を未来へつなげると考えます。

 

解答例.2

 学校の音楽の授業で、昔から歌い継がれている民謡を練習したことがあります。歌い方や歌詞の意味を確認しながら練習すると、音程を合わせるだけのときよりも、曲の良さが伝わると感じました。

 筆者は「忠実な伝達を行うことで累積的文化進化が促進される」と述べています。文化を受け継ぎ発展させるためには、元の形や意味を大切にして伝えることが重要です。その上で工夫を重ねることで、文化はより豊かになっていくと考えます。

 

解答例.3

 私の祖父は宮城県に住んでおり、その祖父に地域の伝統祭りの話を聞いたことがあります。祭りのやり方や意味を代々守りながら続けてきたことを知り、受け継ぐことの大切さを感じました。

 筆者は「忠実な伝達を行うことで累積的文化進化が促進される」と述べています。文化を受け継ぎ発展させるには、形だけでなく背景や思いを正しく伝えることが重要です。その積み重ねによって、伝統は生きた形で受け継がれていくと考えます。

 


*余裕があれば、次の“経験の整理”をしておこう

【必要になる“自身の経験”を事前に整理しておく】

過去問で問われた経験は、大きく分けると3つのパターンに分類することができます。

  1. 「ズレ」を発見して、確かめ直した経験
  2. 「型・伝統」を守りつつ、工夫して更新した経験
  3. 「自律的に選び、責任を引き受けた経験(主体性)」の経験

 

a)の例

  • 調べ学習で同じテーマを複数の資料で調べたところ、内容が食い違っていたため、根拠を確かめ直したことがあります。
  • 発表で自分の言いたいことがうまく伝わらず、例を入れたり順序を変えたりして言い直した経験があります。
  • 相手のために行動したつもりでも思いが一致せず、相手の考えを聞き直してから対応を変えたことがあります。
  • ネットの情報を信じかけたが不安になり、別の資料でも確かめてから判断した経験があります。

b)の例

  • 先生(家族)に教わったやり方をまず忠実に守って続ける中で、意味を理解してから自分なりの工夫を加えた経験があります。
  • 伝統的な作品(民謡・俳句など)に取り組むうちに、基本を守ることが表現を広げる土台になると感じました。
  • 修学旅行(郷土学習)で伝統の由来を調べ、形だけでなく意味を知ることで見方が変わった経験があります。
  • 家族から地域の行事の話を聞き、続けていくには受け継ぐだけでなく工夫も必要だと思ったことがあります。

c)の例

  • 行事の準備で指示を待つだけでは進まなかったため、自分で考えて役割を引き受けた経験があります。
  • 班活動で意見が割れたとき、全員の意見を整理して自分からまとめ役をしたことがあります。
  • 委員会や係活動で、よりよくするために決まりを見直す提案をし、責任を感じた経験があります。
  • 進路や部活動の選択で迷ったが、理由を考えて自分で決めた経験があります。

 

スマイルスタディ清瀬では、清瀬市の中学生を対象に、学校ごとの定期テスト対策・内申点対策を行っています。

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