不登校学習支援

不登校学習支援

未来への第一歩を共に歩む。不登校(経験)からの学び舎。

不登校(経験)による学習の遅れ、コミュニケーション機会の創出、お子さまの夢・目標に合わせた学校教育以外の個別カリキュラム対応など、お子さま・ご家庭の状況に合わせて柔軟に対応します。

生徒の夢や目標を大切にし、その実現に向けて共に歩みます。

●完全1対1の個別指導
お子さまに専属の講師が付き、学習のペースやニーズに合わせた丁寧な指導を提供します。

●固定担当制
お子さまと講師の信頼関係を築きやすい固定担当制になります。お子さまが安心して学びに集中できる環境を提供します。

●カスタマイズされた学習プラン
生徒さんの学習スタイルや進度に合わせて柔軟に個別の学習プランを作成し、最適な学習環境を提供します。

●学校教育以外の個別カリキュラム対応
生徒さんの夢・目標に合わせた個別カリキュラムにも最大限対応いたします。やる気を引き出し実現に向けた支援を行います。

●適切なフィードバック
生徒の理解度や課題を把握し、保護者様向けのチャットアプリを通じてフィードバックを行うことで、家庭と密に情報連携を行い学習効果を最大化します。

一人ひとりのお子さまに寄り添いながら、未来への道を共に歩むお手伝いをします。
ご不明な点やご相談事がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから

●スマイルスタディができること
興味・関心の小さな「点」から学びの出発「点」へつなげる学習サポート

①興味・関心の共有からスタートする自己受容
②信頼できる「誰か(=他者)」の感情・感覚を知ることでの自己理解 
③「なぜ?」から始まる好奇心(=科学探究)の再発掘
④「誰かの困り事の解決=仕事」から広い世界を眺めてみる
⑤「読む力×書く力=読解力」がすべての学びの土台

①興味・関心の共有からスタートする自己受容
不登校は「外向きのエネルギー(=自己評価)」が枯渇してしまったサイン。ありのままの自分を受け入れ(=自己受容)、外向きのエネルギーを取り戻すことが大切です。そのためには、好きなことを共有できる関係性と安心できる環境が必要。子ども達は「アニメ」「マンガ」「ゲーム」が大好きです。その「好きなこと」を共有し、自己表現することで興味・関心の小さな炎が点火されます。

②信頼できる「誰か(=他者)」の感情・感覚を知ることでの自己理解 
好きなマンガには子どものパーソナリティーが凝縮しています。互いに好きなマンガを読み合うことで、興味・関心の深層部を理解することも可能です。「他のマンガと比較した魅力や違い」「好きなマンガの共通点」「ストーリー,登場人物,セリフなどの好きな要素」を掘り下げることで、自分自身も気づかなかった新たな『自分を知る』こともできます。最近のマンガは本当によくできています。学びに直結する作品も数多く『Dr.STONE(テーマ:科学)』『ザッケン(自己理解)』『数学ゴールデン(数学)』『銀の匙(命の尊さ)』…など、勉強のきっかけをつくるマンガもたくさんあります。

③「なぜ?」から始まる好奇心(=科学探究)の再発掘
自分の“好き”に対する「なぜ?」という問いが自己理解を深めます。そして、日常の「なぜ?」という疑問に科学の種がつまっています。『雨はなぜ空からふってくるの?』こんな素朴な疑問を考えてみるのも探究です。海で暖められた空気が上空に運ばれ、空で冷やされた水の粒が雲をつくりますよね。その水の粒(氷の粒)が大きくなりすぎて落ちてきたものが雨です。『でも、なんで空気が上空に運ばれるんだろう?』『空に上がると、なんで冷えるの?』『水の粒がなんで浮いていられるの?』…と、子どもの疑問は尽きません。この小さな疑問の集大成がサイエンス(=科学)。時間の制約がなければ、その“小さな問い(=好奇心)”を一つひとつ探し求めることもできるのです。

④「誰かの困り事の解決=仕事」から広い世界を眺めてみる
日本は海に囲まれているから雨が多く、水資源が豊富です。でも、水がなくて困っている国もあります。南アフリカのケープタウンでは1日の水使用量が50リットルだけ。トイレの水も流せないし、シャワーも3分以下。私たちの常識も、ところ変われば非常識になってしまう世界。でも、私たちが使っているお風呂の水は使い捨て「これってもったいない」ですよね。それを解決する会社が日本にあります。AIを活用して汚れた水をきれいにし、何度も使えるようにする機械を発明した(株)WOTA。『どんな会社なんだろう?』という疑問が次の学びを駆動します。

⑤「読む力×書く力=読解力」がすべての学びの土台
興味・関心の芽が育てば、「何かを理解したい」という思いが“文章を読む”きっかけをつくります。「何かを伝えたい」という願望が“文章を書く”動機にもなります。学びの根幹は「文章を読む力と書く力」です。学力の最大公約数は「読解力」、読解力があれば自分で学びを駆動することができるようになります。自分で教科書を読み、自分で問題集を解き、自分で自分の学力を上げることができます。これが私たちの目標です。スマイルスタディは読解力にフォーカスし、学びの土台をつくります。

●学校に行けない生徒さんの自己評価回復ステップ
不登校になった生徒は、学校の中で日々削られてきた「外向きのエネルギー(=自己評価)」が枯渇しています。まずはその現状を理解してあげてください。子どもが不登校になった親御さんの心理的な負担は計り知れません。「勉強に遅れてしまう」という焦りが、子どもに対し「いつまでそんなことしているの」という言葉に出てしまうのもわかります。しかし、エネルギーがゼロになった子どもに「勉強しろ」と言っても動けません。今のままではいけないことは本人もわかっています。

【不登校生徒の自己評価回復ステップ】
ストレスを抱えやすい“今の学校”の現状を理解してあげてください
→ 1.子どもが自己受容できる環境づくり(安全・安心な居場所)
→ 2.親御さんのストレスを軽減する環境づくり
→ 3.子どもの充電期間の始まり「自分を認められない葛藤と親への八つ当たり」
→ 4.不安定なエネルギー放出期「自己決定と試行錯誤の連続(→表情の変化)」
→ 5.休みながら前進する慣らし期「自己肯定感(=自己評価)を取り戻す経験の蓄積」
→ 6.子どもが自ら動き出す安定期

●「ありのままの自分を認められる(=自己受容)」安全・安心な居場所が必要です
「学校に行くこと」「勉強すること」は、子どもにとってエネルギーを必要とする営みです。この外向きのエネルギーは自己受容できるようになると少しずつ回復していくと考えております。ゼロになったエネルギーを充電し、自己受容できるようになれば外に向かって動き出していくものです。自己受容とは「あるがままの自分を(自分自身で)受け入れる」ということです。心理学者のアブラハム・マズロー(1908-1970)は欲求段階説で、人間の欲求が5段階で構成されることを説明しています。『①生理的欲求 → ②安全・安心の欲求 → ③社会的欲求 → ④承認欲求 → ⑤自己実現欲求』というように、①の欲求が満たされると次の欲求②が出てきます。不登校の子どもは「②安全・安心の欲求」が満たされていない状態です。だから、「友だちに会いたい」「誰かと話をしたい」という社会的欲求が出てきません。この状態では学校に行けないのです。子どもを甘やかしたらダメになると考える親御さんは多いはずです。「家の居心地が良すぎると、なおさら学校に行かなくなるのでは…」と思ってしまいますが、安心してください。人間は安全な欲求が満たさせると、次の社会的な欲求が自然と現れてきます。人との関わりが増え社会的な欲求が満たされると、次は「自分の力を誰かに認めてもらいたい」という承認欲求が現れます。最終的な段階は「自分のあるべき姿に自分自身で近づいていく」という⑤自己実現欲求です。

●不登校から外向きのエネルギーを回復していく段階的ステップ
娘さんが不登校になったことをきっかけに、現在は不登校コンサルタントとして活躍されているランさんの著書『子どもが不登校になっちゃった!』を参考に書かせてもらいます。不登校から回復していったプロセスを詳細に記録されており、不登校の子をもつ親御さんに是非読んでほしい一冊です。

≪外向きのエネルギーが回復していく段階的なステップ≫
1.ご家庭の中に安全・安心な居場所をつくり、子ども自身が自己受容(=ありのままの自分を認められる)できるようになるまでじっくりと待ってあげてください。

2.子どもを何とかしようと思わず、親御さん自身が感情を安定させることに集中してください。子どもが嫌がる場合は無理に学校に行かせない方がよい時期です。スクールカウンセラーや不登校の相談窓口等を活用し、親御さん自身が子どもの不登校を抱え込みすぎない状況をつくることが先決です。

3.子どもの充電期間の始まり。「学校にも行かずいつまで家にいるの?」という不安が出てきますが、外向きのエネルギーが充電されている証拠だと思って焦らず見守ってください。表情が明るくなったからと言って、無理に学校に行かせても社会的欲求が育っていなければ、また同じ状態に戻ってしまう可能性が高いです。≪かなりの時間がかかると思ってください≫

4.子どもが「暇だな…」と言い始める時期。エネルギーが溜まってきたということです。「これなら学校に行ける」と思いがちですが、子ども自身の自己決定を優先させてください。「自分から学校に行きたい(=内発的な動機付け)」と言うまでは待ってあげてください。子どもであっても、自分の意志決定なら多少のストレスにも耐えることができるようになるからです。

5.休みながら少しずつ前進する慣らし期間。一人で出かけることが増えてくる時期です。しかし、何か負荷がかかると気持ちが不安定になり、「学校を休んだり」「遅刻したり」「早退したり」することがあります。「また不登校に逆戻り?」と思ってしまいますが、自己肯定感があれば不安定な自分をコントロールできるようになります。

6.子どもが自ら動き出す安定期。心理的な負荷がかかっても、友だちに相談したりしながら、身の周りのことを自己解決していくようになります。外での居場所をつくることができるようになり、親を頼ることが減っていきます。ここまで来るのにどれくらいの時間がかかるかは個人差があり「こうすればこうなる」ということはありません。今は人生100年時代です。どんな経験も視方しだいで強みに変えられることを知っていれば、子どもも勇気を出してチャレンジできると思います。
*参考文献:『子どもが不登校になっちゃった!』ラン(不登校コンサルタント),すばる舎,2022

●不登校の子どもが、自分でも「学校に行けない理由がわからない」背景
子どもは外で嫌なことがあると、お母さん(お父さん)に話しをすることで落ち着き、「大丈夫だよ」と言ってもらうことで安心します。それにより外向きのエネルギーが充電され、前に進むことができるようになります。しかし、そのときに話を聞いてもらえる人がいないと、モヤモヤした不安だけが残るようです。子どもは大人とちがって、自分の感情を客観視して整理することができません。今という世界に生きている子どもはモヤモヤしている理由がわからないので、自分も知らないうちにストレスを溜めてしまいます。蓄積したストレスは、やがて恐怖心(=視線が怖いなど)となって対人関係を避けるシグナルに変わっていきます。自分自身を守るための防衛機制が働くのです。それが限界値を超えると学校に行けなくなります。しかし、なぜ学校に行けないのか本人もわかりません。心(または脳内)で起こるある種の生理反応なので、本人にも「学校に行けない」理由はわかりません。不登校の子どもが「なぜ学校に行けないのかわからない」と言うのは、そういう理由からです。だから「なんで学校に行けないの?」と不登校の理由を聞いても、子どもの自己評価を下げるだけで、はっきりした理由は出てこないでしょう。行けない理由が毎回変わるのも、ウソを言っている訳ではないということを理解してあげてください。“行けない理由”を聞くことは、子どもを心理的に追い込んでしまうことになるので、まずは見守ってあげてほしいと考えております。

●不登校生徒が増加する背景
・学校に蔓延する多忙感→精神的に余裕のない先生と生徒たち
私は都立高校の教員でした。都立高校に勤める前は私立高校でも教員をしていました。合計で20年の教員経験がありますが、今の学校の現状は私たち親世代とは根本的に異なる部分があります。学校全体に多忙感が蔓延しており、先生も生徒も精神的な余裕がなくなっているのです。私自身は高校で教えることがメインでしたが、小中学校の現状はさらに過酷なものになっています。「国際教員指導環境調査(2018年)」で、日本の小中学校教員の仕事時間(1週間)は平均の1.3倍で、過労死ライン(月80時間)の教員が中学校37%、小学校14%となっています。その理由は、行政から学校に降ってくる仕事の多さです。(学校の)仕事は増えることがあっても減ることはありません。それが学校全体に蔓延している多忙感の原因です。

・評価軸の少なさが子どもを苦しめている現状
学校は子どもの人格形成に資する様々な要素を考慮するからこそ、「やったほうが良い」ことは無限に出てきます。しかし、新たに何かを導入するには時間もコストもかかります。今までやってきたことを減らし、優先順位の高いことにリソースを割く必要があります。しかし、学校という組織は新しいことを導入しても、今までの仕事が減りません。何かを減らすには、誰かの意思決定が必要になるからだと思います。だから先生方は疲弊し、その多忙感・焦燥感が子ども達に伝搬しています。今も昔も学校にはいろんな子ども達がいます。子どもの多様性を認めるには、先生達にも精神的な余裕が必要です。それが今の学校にはありません。正確には、昔からその責任を一人ひとりの教員に押し付けてしまった制度的な弱点があるのだと思います。勉強、部活、学校行事、宿題、塾、習い事、友達との時間、将来の進路など、いろんなことに葛藤しながら多忙な日々を過ごしています。子ども達にも精神的な余裕がなくなっているのだと思います。そこに、学校がもつ“評価軸の少なさ”という課題が追い打ちをかけています。今の学校は「勉強ができること」と「部活で活躍すること」の2軸しかありません。

・学校での勉強と部活、子どもの自己評価の低さ
私(40代男性)が高校生だった頃は、子ども達の中にもいろんな評価軸がありました。今のようにSNSやインターネットの世界がなく、リアルな世界しかありませんでした。情報が少なかったからこそ、多様な評価軸を維持できたのだと思います。しかし、今は違います。望むと望まざるとに関わらず、日々洪水のような情報が流れてきます。問題なのは、子どもが触れている情報の多くが「勉強ができること」を過剰に煽っている点です。だから「勉強ができる」ことに対して、異常なほどのコンプレックスをもっています。私自身は『勉強が得意な生徒が多い学校』から『そうでない生徒が多い学校』まで、様々な所で教員をしてきました。ただ、難易度によらず“学校のもつ空気感”は変わりません。「勉強」と「部活」の2軸が大勢を占めているのです。だから、そのどちらか(または両方)をもっている生徒の自己効力感は高く、学校生活が充実しています。外向きのエネルギーに満ちているから学校行事にも積極的です。だから、今の子どもたちは二極化(外向きのエネルギーの二極化)してしまうのではないかと感じています。事実、教育評論家の藤原和博氏は自著の中で「学校の中で、勉強が“できる子”と“できない子”が二極化しており一斉授業が機能していない」と指摘しています。

・学校に蔓延する防衛機制としての“マウンティング”
自我が芽生える中高生にとって、(今は)勉強と部活の2軸が自己評価を形成しています。そのどちらもない生徒にとっては、“認められない”不安が常につきまといます。だから、子ども達は本人も気づかないうちに、友人やクラスメイトに対し“攻撃的な防衛機制”が働いてしまうのではないかと思います。防衛機制とは、危機に直面したとき不安を弱めるために無意識に働く心理メカニズムです。最近よく耳にする“マウンティング”というのは、まさに防衛機制の最たるものです。学校は成績評価システム上、多くの“認められない”生徒を生み出します。だから学校の中では絶えずこの“マウンティング”が蔓延しています。生徒間で「俺は(私は)おまえを認めない」という負のメッセージが教室を飛び交っているのです。SNS上では、より深刻な「認めない」という“負のメッセージ”が仮想空間を汚染しています。加えて指摘しておくべきは、不登校が誰にでも起こりえるという点です。結果的に、学校には互いに自己評価を下げ合う圧力(=同調圧力)が働く場所になってしまいました。学校に行くことが子どもの自己評価を下げる主要因になりえるのです。これが、私から視た“今の学校”の困難さです。不登校生徒が急増している理由が理解してもらえたでしょうか。

不登校になった生徒は、学校の中で日々削られてきた「外向きのエネルギー(=自己評価)」が枯渇しています。まずはその現状を理解してあげてください。